• [第1回] 2019年9月5日(木)18:30〜21:00 市川有人(ダイヤモンド社)※満員御礼 
  • [第2回] 2019年10月4日(金)18:30〜21:00 吉田麻衣子(サンクチュアリ出版)※満員御礼
  • [第3回] 2019年11月14日(木)18:30〜21:00 多根由希絵(SBクリエイティブ)※満員御礼
  • [第4回] 2019年12月11日(水)18:30〜21:00 斎藤竜哉(サンマーク出版)※満員御礼
  • [第5回] 2020年1月14日(火)18:30〜21:00 三宅隆史(飛鳥新社)※満員御礼
  • [第6回] 2020年2月6日(木)18:30〜21:00 寺田庸二(ダイヤモンド社)※満員御礼
  • [第7回] 2020年3月4日(水)18:30〜21:00 杉浦博道(SBクリエイティブ)※満員御礼
  • [第8回] 2020年4月6日(月)18:30〜21:00 高橋朋宏(ブックオリティ)※特別版
  • [第9回] 2020年5月11日(月)18:30〜21:00 金子尚美(サンマーク出版)※満員御礼
  • [第10回] 2020年6月9日(火)18:00〜20:00 伊藤直樹(KADOKAWA)※満員御礼
  • [第11回] 2020年7月14日(火)18:00〜20:00 柿内尚文(アスコム)※満員御礼
  • [第12回] 2020年8月5日(水)18:00~20:00 上江洲安成(すばる舎)& 越智秀樹 ※満員御礼
  • [第13回] 2020年9月2日(水)18:00~20:00 大川美帆(サンクチュアリ出版) ※満員御礼
  • [第14回] 2019年10月6日(火)18:00~20:00 矢島和郎(飛鳥新社)
  • [第2回] 2019年10月4日(金)18:30〜21:00 吉田麻衣子(サンクチュアリ出版)※満員御礼

開催予定

※感染症対策の為、当面の間、会場開催を見送りといたします。
ご理解ください。

第13回
2020年9月2日(水)18:00~20:00
大川 美帆(おおかわ・みほ)                                                                     

サンクチュアリ出版編集部。
1991年生まれ。北海道出身。2014年早稲田大学卒業後、サンクチュアリ出版へ入社。
主な担当書に、『カメラはじめます!』(22万部)、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(21万部)、『カレンの台所』(15万部)、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』(10万部)、『私でもスパイスカレー作れました!』(5万部)など。
難しいことや、一見敷居の高そうなものも、楽しくわかる本づくりを目指しています。ジャンルを問わず、色々なテーマに挑戦していきたいと思っています。
第14回
準備中
準備中
第13回
2020年9月2日(水)18:00~20:00
大川 美帆(おおかわ・みほ)                                                                     

サンクチュアリ出版編集部。
1991年生まれ。北海道出身。2014年早稲田大学卒業後、サンクチュアリ出版へ入社。
主な担当書に、『カメラはじめます!』(22万部)、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(21万部)、『カレンの台所』(15万部)、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』(10万部)、『私でもスパイスカレー作れました!』(5万部)など。
難しいことや、一見敷居の高そうなものも、楽しくわかる本づくりを目指しています。ジャンルを問わず、色々なテーマに挑戦していきたいと思っています。

はじめまして。タカトモです。


僕はこれまで、書籍編集者として、編集長として、出版社の役員として、数多くの本づくりと出版事業に携わってきました。


担当編集者としてプロデュースした『人生がときめく片づけの魔法』(159万部)は、全世界1千万部を超えるベストセラーとなり、日本発の「本」として空前の大ヒットとなりました。


このほか、『病気にならない生き方』(140万部)が国内のみならず海外でもベストセラーとなっていて、『体温を上げると健康になる』(70万部)、『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(52万部)など、編集者として大きなヒットに恵まれてきました。


大ヒットしたのは、自分が手がけた本だけではありません。サンマーク出版では愛すべき部下たちがミリオンセラーを含む大きなヒットを量産してくれました。おかげさまで日本を代表する、いや、世界的にも注目される「ヒット連発の編集部」を会社の仲間といっしょにつくってきたと思います。


自分で言うのは気恥ずかしいのですが(笑)、と米国でミリオンセラーを打ち立てた、ただひとりの編集者で、そんな人はほかにいないそうです。


編集者として、たまたまそういう運に恵まれたからでしょうか。おかげさまでベストセラー編集者の友人がいつのまにかまわりにたくさんできました。


そんな友人たちと話をしていて、わかったことがあります。


それは、ベストセラーをつくる思考法がある、ということです。しかも、おもしろいことに、編集者によってその思考法が異なるのです。


売れる本をつくる編集者たちは、それぞれがまったく異なる思考とロジックを駆使して、ベストセラーという山の頂をめざしています。


ベストセラー編集者と呼ばれる人たちは、それぞれが売れる本の再現性や成功パターンをもっているのです。


あえて断言しますが、僕は、日本の編集者はほんとうにすごいと思っていて、はっきりいって、欧米の編集者になんか、全然負けていないどころか、本づくりのクオリティや、売れる本のつくり方の研究という視点からみるなら、余裕で勝っているとさえ思っています。


ところが、世界での出版ビジネスという大きな視点でとらえたとき、日本の編集者は欧米に負けてしまっているのです。


それがほんとうに悔しくて悔しくて。


日本語という壁があるせいか、あるおかげなのか、日本の編集者の編集スキルはガラパゴス的に異常に発達しているのですが、それが世界に知られることはほぼありません。


とても残念なことです。



僕には夢があって、「日本の著者と編集者と出版社を世界に広く知らしめたい」という、強い思いを持っています。



そのために、まず、「志と技を持つ編集者」が切磋琢磨する場をつくりたい。そんな編集者と志のある著者が出会う場所をつくりたい。


そんな思いで、

「あの本の編集者に学ぶ
 ベストセラー研究サロン」

をスタートさせました。


本を通して、
「世界をよりよくしたい」
「人の心によりよいものを届けたい」
という志と野望をもつ編集者と著者、これから著者になりたい方が一堂に会する場
になれば、という願いをこめた、本を愛する人たちが集う勉強会コミュニティです。



「あの話題の本」をつくった
「ベストセラー編集者」
毎月1人、ゲストに迎え、



僕が聞き手となってインタビューさせていただきます。(いちばん勉強させてもらうのは僕かもしれません笑)



◉なぜ、その本をつくろうと思ったのか。
◉どうやってそれを売れる本にしていったのか。
◉著者には何を伝え、何を求めたのか。
◉一冊の本ができあがり、ベストセラーになるまでどんなドラマがあったのか。
◉編集者として大切にしていることは何か。
◉売れる本をつくりつづけることができている秘密は何か。
◉どのような思考法にのっとって、本づくりをしているのか。
◉これからの時代、編集者はどのように進化していくべきか。


時間が許すまで、
根掘り葉掘り聞き出すつもりです。


大げさにいうと、
日本の未来を決めるのは
「編集者の進化」と「著者の志」が
鍵を握っている
と、僕は思っています。




なぜなら、
「日本」は、「お日様」と「本」でできているから。
(タカトモは昔から勝手にそう思っています)




だから、
「本を書く著者」と「本をつくる編集者」が
これからの時代、決定的に大切なのです。




「本を書く人」
「本を書きたい人」
「本をつくる人」


この三者が集い、学び合うコミュニティをつくろう。

それぞれの知恵を共有し、学びを深める時間と空間を、これからの日本のためにつくろう。


そのような思いに立ち、
「ベストセラー研究サロン」
立ち上げました。


同じ志のある方の参加を心よりお待ち申し上げます。


当日の流れ




  • [プログラム]
    新型コロナウイルスの影響で、会場開催を見送りとしております。
    当面の間、月額会員様向けのオンライン(Facebookライブ)での参加と
    後日音声でのご提供とさせていただきます。ご了承ください。

    18:00 スタート
    19:30 質疑応答
    20:00 終了

    ※月額会員様は会場参加とFacebookグループでのライブ配信の
     お好きな参加方法をお選びいただくことが可能です。

    ※単発参加の方は、後日音声のお届けとさせていただきます。


  • [プログラム]
    新型コロナウイルスの影響で、会場開催を見送りとしております。
    当面の間、月額会員様向けのオンライン(Facebookライブ)での参加と
    後日音声でのご提供とさせていただきます。ご了承ください。

    18:00 スタート
    19:30 質疑応答
    20:00 終了

    ※月額会員様は会場参加とFacebookグループでのライブ配信の
     お好きな参加方法をお選びいただくことが可能です。

    ※単発参加の方は、後日音声のお届けとさせていただきます。


参加方法は2つです


①研究サロンの会員になる

  • (1)毎月の「研究サロン(編集者トークイベント)」に無料で参加可能です。
        席が毎回かならず確保されます。
  • (2)会員には後日、当日の音声とトピックス一覧が配信されますので、欠席しても会費がムダになることはありません
  • (3)専用フェイスブックグループで学びのシェアと交流が可能です。
  • (4)ベストセラーを志す、編集者&著者の仲間ができます。

  • 【価格】
    一般の方  月額8,800円(税込)
    編集者の方 月額3,300円(税込)

  • (2)会員には後日、当日の音声とトピックス一覧が配信されますので、欠席しても会費がムダになることはありません

②単発で参加する

  • (1)ビジター価格での参加となります。
  • 【価格】
    編集者の方 5,000円(税込)
    ※募集中
    一般の方  18,000円(税込) 

    ※一般参加の募集は停止しております。次回案内を希望される方はタカトモのメールレターにご登録ください。


  • 【価格】
    編集者の方 5,000円(税込)
    ※募集中
    一般の方  18,000円(税込) 

    ※一般参加の募集は停止しております。次回案内を希望される方はタカトモのメールレターにご登録ください。



よくある質問


  • Q
    サロンメンバーにはどんな方がいますか?
    A
    ベストセラーを目指す、著者、著者になりたい方、編集者の方が参加される予定です。
  • Q
    会員にならずに、単発参加はできますか?
    A
    ビジター価格で何度でもご参加いただけます。
  • Q
    退会規定などはありますか?
    A
    退会・再入会はご自由にできます。退会の際は、事務局までメールでご連絡いただくか、PayPal決済をご自身で解除していただくか、どちらかになります。
  • Q
    誰でも参加できますでしょうか?
    A
    興味のある方、誰でも参加可能です。
  • Q
    参加できない日の音声を聴くことができますか?
    A
    会員の方は後日、音声を聴くことができます。
  • Q
    会員にならずに、単発参加はできますか?
    A
    ビジター価格で何度でもご参加いただけます。

開催報告


お問い合わせが多いため、今後「音声会員」も検討していく方向です。

[第1回]2019年9月5日(木)18:30〜21:00市川有人(ダイヤモンド社) 

【ゲストプロフィール】
市川有人(いちかわ・ゆうじん)

ダイヤモンド社 書籍編集局第一編集部 編集長

主な担当書に
『医者が教える食事術 最強の教科書』(80万部)
『「超」入門 失敗の本質』(15万部)
『40代を後悔しない50のリスト』(シリーズ20万部)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』(12万部)など

ノート術や知的生産術関連の本を多く手がけ
『情報は1冊のノートにまとめなさい』(シリーズ50万部)
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』(10万部)
『モレスキン「伝説のノート」活用術』(5万部)
『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』(3万部)ほか
このジャンルだけで累計100万部

大手取次が発表する年間ベストセラーランキングにこの10年で6冊をランクインさせている
【当日音声トピックス】

0分40秒 
なぜベストセラー研究サロンを立ち上げたのか?

3分35秒 
80万部突破して思ったこと

5分00秒 
そもそもなぜ編集者になったのか?

17分00秒
書籍編集者として、スイッチが入って死に物狂いでやった努力とは?

18分30秒
なぜ、売れる人が売れる本をずっと作り続けることができるのか?

20分40秒
一流の編集者になるために、7年間毎日やり続けたこと

25分30秒 
編集者の2つのタイプ 著者ドリブン型と企画ドリブン型

26分40秒 
問いの質によって、結果が変わる

29分25秒 
企画を立てるために必要な4つの問い秘伝の「コンセプト設計シート」
      
35分40秒 
『医者が教える食事術 最強の教科書』をコンセプトシートに沿って説明/医者食の4マス分析

42分40秒 
本の売れ行きは、上流のコンセプト設計と冷徹なロジックでほぼ決まる
ストーリーはその中からしか生まれない

51分20秒 
大ヒットを連発する秘密・WAC分析とは?

60分03秒 
『情報は1冊のノートにまとめなさい』はなぜ32万部を超えたのか?

67分00秒 
初めて30万部を突破して得た経験とは?

76分00秒 
編集者として一番大切にしていること
編集者の仕事はコンセプトメイキング

79分01秒 
ベストセラー編集者が著者に求めることとは?

81分42秒 
売れ続ける本を出す、編集者の共通点とは?

83分10秒 
結局「死ぬほど◯◯した人」がヒットメーカーになる

[第2回] 2019年10月4日(金)18:30〜21:00吉田麻衣子(サンクチュアリ出版)

【ゲストプロフィール】
吉田麻衣子
サンクチュアリ出版編集部
1980年生まれ 宮城県出身
おしゃべり好きな蟹座のB型です。
明治学院大学卒業後、広告会社・出版社を経て、2015年にサンクチュアリ出版に入社。

43万部を突破した
『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑)の他、
『学び効率が最大化するインプット大全』
『「一緒に働きたい」と思われる心くばりの魔法』(櫻井恵里子著)
『手ぶらで生きる。』(ミニマリストしぶ著)など、
ビジネスや実用ジャンルを担当。

人生や働くことがラクになる本づくりを目指しています。
心掛けているのは「やさしさ」と「わかりやすさ」。本を読まない人の味方です。
【当日音声トピックス】

3分40秒 なぜ、吉田さんは編集者になったのか?

10分40秒 自費出版の会社からサンクチュアリ出版に転職して気がついたこと

12分00秒 なぜ、サンクチュアリ出版は年間12冊の少ない出版点数でも会社が回るのか?

14分15秒 なぜ、編集者デビュー作『「一緒に働きたい」と思われる心くばりの魔法〜ディズニーの元人材トレーナー50の教え〜』(櫻井恵里子、7万部)は発行から3年たっても売れ続けるのか?

17分40秒 10万部突破する本を作るために、何を考えたのか?

21分40秒 樺沢紫苑『学びを結果に変えるアウトプット大全』はどのようにして生まれたのか?

29分00秒  次の時代に何がくる?「予感力」の高め方

34分55秒 読者のゴールを明確にした結果

37分45秒 『学びを結果に変えるアウトプット大全』はどのように売れていったのか?

39分20秒 著者の樺沢紫苑先生にはどのように依頼したのか?

43分28秒 本を作るにあたって、著者に求めたこと

47分55秒 本作りがスムーズな著者の本ほど売れる?(仮説)

50分50秒 編集者として大切にしていること

55分30秒   著者を志すみなさんへ、本を出す前にやっておきたいこと

59分35秒   ミニマリストしぶ『手ぶらで生きる。~見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法~』(3.9万部)を出して世の中はどう変わったか?

63分35秒 編集者・出版社はどのように企画を立てているのか?以下、樺沢紫苑先生の話

67分30秒 『学びを結果に変えるアウトプット大全』の企画をはじめて見た時の印象

69分00秒 じつは2010年から「アウトプット」というキーワードを狙っていた
ベストセラー著者としてあり続けるために気をつけていること

75分45秒  ベストセラーを出せるようになって変わったこと

80分10秒 なぜ、さまざまなジャンルの本を書くことができるのか?

84分00秒 ベストセラーを出すための3つの「T」

[第3回]2019年11月14日(木)18:30〜21:00 多根由希絵(SBクリエイティブ)

【ゲストプロフィール】
多根由希絵(たね・ゆきえ)

SBクリエイティブ 出版事業本部 学芸書籍編集部。日本実業出版社で月刊「企業実務」、書籍など担当の後、2015年よりSBクリエイティブ学芸書籍編集部にて、新書、ビジネス書、実用書を担当。代表作は『本音で生きる』(堀江貴文著 SBクリエイティブ)が33万部、『世界のエリートが学んできた 自分で考える力の授業』が10万部(狩野みき著 日本実業出版社)など。

2018年日販のビジネス書年間ベストセラーにて、1位(『大人の語彙力ノート』齋藤孝著 31万部)、2位(『10年後の仕事図鑑』落合陽一・堀江貴文共著 24万部)、5位(『1分で話せ』伊藤羊一著 22万部)と3点がランク入り。
【音声トピックス(トークの流れ)】

1分49秒 なぜ、書籍編集者になったのか?

3分30秒 売れるためには書店の同ジャンルの棚でトップを目指す必要がある?

7分00秒 初めて5万部を超えた高野登『リッツ・カールトン 一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣』を編集して分かったベストセラーを作る秘訣

9分55秒 30万部超えの大ヒット齋藤孝『大人の語彙力ノート』のタイトルはどのように生まれたのか?

16分20秒 『大人の語彙力ノート』が売れるきっかけとなったのは何?

18分00秒  売れた本の第2弾は売れない?  DaiGoの本はなぜ売れ続けるのか?

22分25秒 伊藤羊一『1分で話せ』はなぜ誕生したのか?

27分10秒 多根さん流のタイトルのつけ方とは?

30分00秒 売れなかった本の原因を探る「振り返り会議」

37分00秒 なぜホリエモンに『本音で生きる』を依頼したのか?

41分50秒 著者と読者を「繋げる」視点で本を編む

48分00秒 堀江貴文+落合陽一『10年後の仕事図鑑』誕生秘話

53分30秒 堀江貴文&落合陽一との本づくりから受けた影響

58分00秒 まず企画ありき? まず著者ありき?

61分00秒 マーケットインか? プロダクトアウトか?

66分30秒 一点突破か? ど真ん中か?

70分00秒 順張りか? 逆張りか?

72分10秒 ヒット狙いか? ホームラン狙いか?

74分00秒 無名の著者か? 著名な著者か?

76分05秒 売るのは意外と難しい著名人の本をどうやってベストセラーにするのか?

82分50秒 編集者がついやってしまいがちな失敗

84分20秒 多根流マーケット調査術

91分25秒 時代の流れのつかみ方

97分30秒 ゲストトーク:元フォレスト出版編集長・長倉 顕太さん「編集長から著者になってわかったこと」

[第4回] 2019年12月11日(水)18:30〜21:00 斎藤竜哉(サンマーク出版)

【ゲストプロフィール】
斎藤竜哉(さいとう・りゅうや)

本を通して「本当の幸せにつながる生き方」を伝えることをモットーに、133万部を突破した『生き方』(稲盛和夫)、世界でシリーズ200万部突破の『水は答えを知っている』(江本勝)をはじめ、『心。』(稲盛和夫・15万部)、『きっと、よくなる!』(本田健・15万部)、『「そ・わ・か」の法則』(小林正観・15万部)などを手がける。
【当日音声トピックス】
2分46秒 編集者になって最初に企画した本は? 

8分01秒 それほど真面目に就職活動していなかった斎藤さんが、なぜ、サンマーク出版の編集者になったのか?

11分24秒 はじめての小さな成功体験〜ベストセラー作りの名人とともに本を作った記憶〜

16分09秒 「先輩の力を借りずに作っても売れない……」ピンチを打破した大きな成功体験

17分27秒 世界でシリーズ200万部超え! 江本勝『水は答えを知っている』創作秘話

24分04秒 2004年刊行『生き方』が133万部! 著者・稲盛和夫さんを口説き落とした交渉術とは?

26分52秒 ライターと作った見本原稿 ビジネスホテルにカンヅメで徹底調査

29分34秒 『生き方』の編集コンセプト=「稲盛さんの生き方をすべて詰め込む」ポイントは、ただの寄せ集めにせず、「コアメッセージ」を通すこと


30分35秒 サンマーク出版・植木宣隆社長の教え「その人の決定版を作れ!」
これさえ読めば、その人の考え方全てがわかる! という一冊を作ること

33分42秒 植木社長との編集合宿! 坂村真民さんの「決定版」的詩集を作ろう

39分27秒 『生き方』は2004年の刊行から、いかにして累計133万部を突破したのか? 売り方は?

47分17秒 本田健『きっと、よくなる!』『お金と人生の真実』『決めた未来しか実現しない』編集作業で学んだこと

50分26秒 言語化できている自身の編集スタイル〜タイトルのつけ方から原稿制作まで〜

56分08秒 斎藤さんが考える「売れる本の作り方」とは? 強者の戦略と弱者の戦略を見きわめよ

58分31秒 タカトモ学長が見る「斎藤さんの弱点ではない弱点」とは?

60分47秒 本を企画するとき、どこから発想を広げる? 
企画ありきか、著者ありきか? マーケットインか、プロダクトアウトか?

62分21秒 一点突破か、ど真ん中か? その人の「持ち味」を見つければ差別化できる

63分58秒 ヒット狙いか、ホームラン狙いか?

71分31秒 編集者として大事にしていることは?

72分32秒 斎藤さん・高橋学長の編集者として人には言えないような失敗談

77分51秒 企画のテーマはどう選んでいる?

79分18秒 「こうすれば、売れるだろう」という仮説はどのように組み立てるか

81分03秒 ベストセラーの著者は〇〇が面白い! 本を作りたいと思うのはこんな著者

84分16秒 著者と喧嘩する編集者〜著者と編集者は対等だ〜86分18秒 こんな著者にならないでほしいと思うポイント

87分40秒 (受講生質問)ミリオンを達成したときのイメージは?

[第5回]2020年1月14日(火)18:30〜21:00三宅隆史(飛鳥新社)

【ゲストプロフィール】
三宅隆史(みやけ・たかふみ)

【略歴】
1982年 広島市生まれ
2001年 修道高校 卒業
2006年 早稲田大学 第一文学部 卒業
2007年 アーク・コミュニケーションズ 入社
2015年 飛鳥新社 入社

【自己紹介】

週刊誌好きが高じて出版界を目指す。編集プロダクションのアーク・コミュニケーションズにて編集者としての下積み生活を開始。雑誌、実用書、文庫、企業出版、広告、e-bookなど、「何でも屋」として幅広いジャンルを凝縮して経験する。

ノンフィクションの制作をしたい一心で、飛鳥新社に転籍。2年目に企画した『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』『長友佑都のヨガ友』が、紀伊國屋書店やAmazonほか、各書店のランキングで1位を獲得。2017年、年間ベストセラー「実用部門」トップ10にそれぞれランクイン。

「まだ言語化されていない読者の心を、忖度できているか」
「正しい、楽しい、新しいが鼎立しているか」
「家族に胸を張って勧められる企画になっているか」と、
模索しながら次なるベストセラーを目指す日々。

▼アーク・コミュニケーションズ時代の主な担当書
・旅行雑誌 リクルート『じゃらん』昭文社『まっぷる』
・テレビ誌 フジテレビ『abiado』
・ナツメ社『シングルモルト&ウイスキー大辞典』(肥土伊知郎 監修)ほかカラー図解実用書を多数制作
・メディアファクトリー『ゼロから始める日本酒入門』(野﨑洋光 監修)ほかシリーズ創刊に携わる
・静山社『いい人生をつくる世界のことば』ほか 文庫の発掘・交渉・出版を手掛ける
・昭文社『なるほど知図帳世界』年1回発行  20~30名の制作チームを統括
 そのほか幻冬舎、学研、主婦と生活社、世界文化社、角川書店など多数の版元との仕事を経験

▼飛鳥新社での主な担当書
『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(西山耕一郎)36万部
『長友佑都のヨガ友』(長友佑都)20万部
『ぼくらの哲学』(青山繁晴)3.5万部
『まずは、あなたのコップを満たしなさい』(玉置妙憂)2万部
『腰痛がきえるWストレッチ』(野口早苗)1.5万部



【体験レポート】

ブックオリティのベストセラー研究サロン第5回、2020年最初の開催となる1月14日のゲストは飛鳥新社の三宅隆史さん。『長友佑都のヨガ友~ココロとカラダを変える新感覚トレーニング~』(20万部)、『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(36万部)を、入社後わずか2年で叩き出した、ヒットメーカーである。

編集者の方々に対して失礼な言い方なのかもしれないが、三宅さんの人生を本にしたほうがよほど面白い! と興奮した2時間だった。それほど、三宅さんの半生は波乱に満ちていた。

そして、人はここまで努力できるものなのか、と思わずにはいられないほど、圧倒的な量で本作りに関するインプットを欠かさないのが三宅さんなのだった。さて、それでは、三宅さんの半生を見て行こう。

三宅青年は、雑誌の編集者になりたいという夢を持つ大学生だった。若いのに、「週刊文春」や「週刊新潮」という、いわゆるおじさま御用達の雑誌を読み、いずれこれを作る人になりたい! と強く思っていた。が、大手の出版社は狭き門である。就職留年、就職浪人をし、3年間チャレンジを続けたが、三宅青年の前にその門が開くことはなかった。

失意の三宅青年は故郷に帰り、家事手伝いの日々を過ごす。家族の食卓を整え、保育士である母のお弁当を作り、勤務先への送迎をし、ハウスキーピングに励んだ。が、やはり、本作りに携わりたいという夢を捨てきれずに上京する。3か月で家賃10万円という破格のシェアハウスに住み、怪しげな同居人たちと暮らしながら、三宅青年は編集プロダクションで働くことになった。

ここでの苛酷な体験は、己の体力の限界がどこにあるのか、人間の脳はどこまで無理ができるのか、という人体実験をしていたようなものだった。これがのちに生きてくるのだが、この時、三宅青年はまだそのことを知らない。 毎日バタバタと仕事に追われる日々だった。

5年の歳月を編集プロダクションで過ごした三宅青年は、ある日考えた。「これは本当に自分のやりたい仕事なのだろうか?」と。答えは否。「下請けではなく、自分で企画した本を自分で作りたい」そこで、三宅青年はようやく本作りの表舞台となる飛鳥新社に転職するのである。

だが、憧れの編集者になれたというのに、三宅さんの心は暗かった。本の編集はそこそこやってきたつもりだ。自信もある。なのに編集会議で飛び交う専門用語がまったくわからない! はたしてこれで、本など作れるのか?
社長は穏やかそうな人に見えたが、入社に際してこう言われていた。

「3年で結果を出せ!」(出せなければクビだ!)
ここからの三宅さんの努力は、桁外れと言ってもいい。プロアスリートは、練習と研究とフィードバックを欠かさないというが、まさに、三宅さんは編集者としての、練習と研究とフィードバックの日々を送ることになるのである。

何しろ就職留年時代から数えて自分は10年周りより遅れている。ならばこの10年を1年で取り戻すには、何をすればいいのだろうか? 答え:足りないインプットを埋めるしかない。
そして三宅さんは、それを愚直に実行するのである。業界誌をバックナンバーまで取り寄せ知らない用語を学ぶ。資料とは別に、毎日1冊必ずベストセラー本を読み、ポイントをメモする。なぜ売れたのだろう? なぜこの本を買いたくなるのだろう? と考えながら。そうして1年2か月で400冊を手に取り、363冊を読了した。

そうして、ベストセラーになる本の感覚をつかんだ三宅さんは、ある日、サッカー日本代表選手が「長友さんにヨガを習ったら、パフォーマンスが上がり心も落ちついた」と語る記事をネットで見つける。これだ! と長友選手のオフィスにすぐに連絡を取り、『ヨガ友』の企画を伝えた。

7月に企画を立ち上げ、長友選手側の意向で発売は12月というタイトなスケジュールである。しかも、ヨガの本なのでイラストや写真ではわからない。DVD付きの本でなければならない。

さらに、長友選手はプロである。本の企画にかけられる時間が限られているうえ、所属していたチームがイタリアにあったので、撮影はすべてミラノで行わなければならない。果たしてできるのか? 

応。もちろんである。あの過酷な編集プロダクション時代に、自分の限界は把握している。このスケジュールならできる。三宅さんは自信をもって長友選手に「できます」と答えていた。それからの地獄は、ご想像にお任せする。30人からなるチームを率い、国境を越えて本を作る作業は並大抵の苦労ではなかったと思う。が、三宅さんは『ヨガ友』を無事にベストセラーにし、「自転車の乗り方を体でつかむ」ように、ベストセラーの作り方を体で覚えたのだった。

このように、背水の陣を敷いた三宅さんが、常識をはるかに超える努力量でたたき出したヒット作が『ヨガ友』なのである。謙虚な三宅さんは、会の冒頭でこんな風におっしゃっていた。「僕は、編集者としてのスキルやノウハウは皆さんに及ばないかもしれませんが、短期間で大きくジャンプする方法なら話せます」

そして、その言葉通り、今回のサロンでは、三宅さんが日常的に行っている「ベストセラーを生み出すためのアンテナの張り方」「情報の取り込み方」を教わることになった。それらのやり方は、効率重視の現代の風潮とは真逆の、泥臭く、愚直に「決めたことをひたすらやる」というものだ。

昭和の名作野球漫画「キャプテン」の中で、墨谷二中のイガラシキャプテンを評してOBの丸井が「こうときめたら そのままを実行にうつす 血も涙もねえ男でしてね」と語るシーンがあるのだが、まさに、それ。パソコンのリマインダーをフル活用し、〇曜日の〇時には、SNSでバズった投稿をまとめてチェックする。

△曜日の△時には、週刊誌の”人“を取り上げているコーナーをチェックし、著者候補になりそうな人を探す。毎日、これと決めたテレビの情報番組は欠かさず録画、早送りで見ながら今、世の中に求められているものを「定点観測」して探る。

ただ、三宅さんがイガラシキャプテンと違うのは、血と涙が豊富で、身近な人たちへの愛情が濃いところだ。ベストセラー『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』は、三宅一族の自慢のお祖父さまが、白寿のお祝いの後に、肺炎を患い寝たきりになってしまったために生まれた本だ。

三宅さんは、大好きなお祖父さまに長生きしてほしくて、何とか肺炎を治す方法はないだろうかと書店に向かった。けれど、一般書の棚にはそれらしき本がない。医学書の棚を見ると、どれも難しくて理解できないか、読んでも納得できないものばかり。

そんなとき、たまたま、西山耕一郎先生の『高齢者の嚥下障害診療メソッド』という本が目に入り、これだと思ったのが企画の始まりだった。三宅さんは「著者ありき」で本を作るタイプの編集者だとご自分のことをおっしゃっていたが、それでも、いざ作り出すと徹底的に読者寄りの目線になるようで、そこがとても人間味があって暖かい。

『肺炎が~』を作るときも、そのことで著者の西山先生と言い争いになったそうだ。医学的に正確な記述にこだわるあまり、複雑で読みにくくなってしまうところがどうしても譲れず、「この本は、中学や高校に行けなかったかもしれない世代の方も読む本なんです。小難しい説明は削ってわかりやすくしないとダメなんです」と話して納得してもらった。

確かにその通りだ。三宅さんの頭の中には、つねにお祖父さまがいらっしゃったからこそ、出てきた言葉なのだと思う。
また、タイトルを決めるときも、最後まで「長生きをしたければ、のどを鍛えなさい」との間で迷ったという。けれど、そこでも三宅さんは考える。書店で本のタイトルが目に留まるのはせいぜい2秒だ。その2秒で、読者の心に刺さらならければ買ってもらえない。もし、祖父が書店を歩いていたとしたら、「長生き」では見逃してしまうのではないか? ターゲットが狭くなってしまったとしても「肺炎」の文字が入っているほうが、祖父には響くはず。

三宅さんの頭の中のお祖父さまが、ベストセラー『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』を生み出したのである。
そんな三宅さん、テレビ、雑誌、SNSのチェックもさることながら、ご両親、お姉さま、奥さま、お祖母さまが、時折ポロリと漏らす何気ない言葉にアンテナを立てているという。「身近な人の困りごとは、本の企画になる。身近な人に向けて作った本はうまくいくような気がする」とおっしゃっていた。

この言葉、とてもわかる気がする。家族と愛で結ばれている人は、世界とも愛で結ばれているので、家族の喜びが世界の喜びにつながりやすいのだろう。
三宅さんは努力の人。そして、家族をとても愛している人なのである。

【ベストセラー研究サロン 第5回・コンテンツ】
・編集者になる前は家事手伝い? 就職浪人までして求めた雑誌編集者の夢
・3か月10万円の家賃で、アヤシイ人たちとシェアハウス暮らし
・編集プロダクション時代のこと
・10年の遅れを1年で取り戻せ!
・一歩先ではなく半歩先を歩く
・人はどうして本を買うのか? を毎週自腹で本を買って体感してみる
・コンテンツの評価は「あいうえお」と「わをん」
・『ヨガ友』誕生秘話
・本の売れ方を加速させるためにどうしても必要なものとは?
・鵜の目、鷹の目、魚の目で見るということ
・『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』誕生秘話
・売れる本を作るために今もしていること

[第6回] 2020年2月6日(木)18:30〜21:00寺田庸二(ダイヤモンド社)

【ゲストプロフィール】
寺田庸二(てらだ・ようじ)

ダイヤモンド社 書籍編集局 第三編集部 副編集長。
担当著者は、ベストセラー著者から処女作著者、ノーベル化学賞候補者までの個性派揃い(20代〜90代)。経営、会計・経理・簿記、工学、語学、数学、法律、営業、ビジネススキル、不動産金融、アパマン、コピーライティング・マーケティング翻訳(716ページの本もあり)、ノンフィクション、農業、子育て・育児、日めくりカレンダー、小説、レシピ、占い、哲学・宗教などあらゆるジャンルに飛び込み、1998年から全142作を企画・編集。生涯重版率8割。処女作20作連続重版(2003年12月〜。現在『社員15倍!見学者300倍!踊る町工場』で21作連続重版に挑戦中)。処女作累計220刷・90万1600部(2020年1月現在)。
担当書に、出口治明『哲学と宗教全史』(2400円+税・A5版上製・7万部→有名書店員さん「100年残る王道の1冊」「2019年一番の本」)、志麻『志麻さんのプレミアムな作りおき』(14万部→「第5回 料理レシピ本大賞 in Japan 2018」の料理部門「入賞」、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」年間最高視聴率)、久保田カヨ子『カヨ子ばあちゃん73の言葉』(14万部、カヨ子ばあちゃんシリーズ計40万部)、ジョン・ケープルズ著、神田昌典監訳、齋藤慎子+依田卓巳訳『ザ・コピーライティング』(3200円+税・23刷8.2万部)、勝間和代『効率が10倍アップする新・知的生産術』(25万部)『起きていることはすべて正しい』(18万部)(→他シリーズ含め60万部超)、山田真哉『<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です』『<女子大生会計士の事件簿>世界一感動する会計の本です【簿記・経理入門】』(シリーズ25万部超)、佐藤昌弘『凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク』(41刷14万部)、西巻尚樹『世界に1つだけの英語教科書』(10万部→羽田空港近くの単店舗で5000冊突破)などベスト&ロングセラー多数。本づくりだけでなく、営業・宣伝・書店員さんと連携しながら、ダイヤモンド書籍オンライン(BOL)を活用したジェットストリーム販促を展開。技術と精神がドライブがかった本を、孫の世代まで残る本を、光のあたらないところに光があたる本を。野球歴14年(小中軟式→高校硬式→大学準硬式→社会人軟式)。





【体験レポート】

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「炎の編集者って呼ばれてる人がいるんだよ」
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人づてに、そんな噂を聞いたことがあった。
炎の編集者──ダイヤモンド社・寺田庸二。
彼のことを、そう呼ぶ人がいるらしい。

「寺田さんは、とにかく熱い。無名の著者の本をヒットさせることにこだわる人なんだ」

生涯重版率8割。
処女作20作連続重版。
処女作累計220刷・90万1600部。

1998年から全142作を企画・編集してきた彼のプロフィールには、そんな数字が並ぶ。
編集者というよりも、さながらスポーツ選手のように「自己記録の更新」に挑戦し続ける。

寺田さんは、そんな人だという話だった。

私も出版業界で働くようになって5年以上経つが、正直なところ、そんなふうに「処女作連続重版」にこだわって働いている人を見たことは一度もなかった。

当然のことながら、固定ファンがいない人の本をヒットさせるのは難しい。
「インフルエンサー」と呼ばれる人たちが活躍している時代だからなおさら、「処女作がヒットする」というのは滅多にないことだし、増刷するなんて、よっぽど運がよくないと起こりえない──それが常識だと思っていた。

しかし寺田さんはそんな常識を覆し、記録を更新し続けているという。
処女作だけではない。出口治明さん、勝間和代さんといった、著名な方々とも組んで本を作り続けているヒットメーカーだ。歴代に担当した著者は20代〜90代と、実に個性豊かである。

いったい寺田さんは、どんな魔法を使っているのだろう。

2月6日(木)のベストセラー研究サロン第6回。
寺田さんが登壇された今回、ついにその謎が明かされることになった。

率直に言うと、私は度肝を抜かれっぱなしだった。

まず驚いたのは、「20歳になるまで本を読んだことがなかった」という逸話だった。
子供の頃から野球一筋だった寺田さんの人生に「本を読む」という選択肢はなかったという。

大学生で塾講師のアルバイトをするようになって必要に駆られ、本を読むようになったそうなのだが、そのやり方があまりに極端で、私は思わず笑ってしまった。

「20歳になってからの2年間で700冊読んだんですよね」

会場のスクリーンには、寺田さんがその2年間、欠かさず記録し続けていたという「読書ノート」がうつされた。ページにびっしりと細かい字が並んでいた。

そうか。
これが寺田さんという人なのか。

とにかくこれをやると決めたら全力投球。
まさに野球少年をそのまま大きくしたような「熱い人」。

炎の編集者と呼ばれている所以が、わかるような気がした。

ただ、私がいちばん驚いたのは、情熱的に見える一方、ものすごく冷静でシビアな部分も持ち合わせていることだった。

何に対してシビアなのか。
それは「数字」だった。

「僕が寺田さんの一番すごいと思うのはね、数字を全部覚えているところなんですよ」

会の途中、ふいにタカトモ学長が言った。
そういえば、たしかにその通りだった。

「あれは◯年◯月のことだったと思います」
「自分の作った本142冊が」
「この本はね、◯年かかってようやく重版になったんですよ。今◯刷・◯万部ですね」

どんな質問を投げかけられても、数字に裏付けられた回答をするのだ。

私はそれを聞いたとき、とんでもない思い違いをしていたことに気が付いた。
会の途中まで、処女作連続重版、生涯重版率8割といった記録を更新し続けるためのコツは、情熱を著者に伝えるコミュニケーション術にあるのだと思っていた。

けれども、本質はそこではなかったのだ。
寺田さんの仕事の「核」になっているのは、自分との「約束」なのだ。

重版率をキープすることも、処女作をヒットさせることも、おそらく寺田さんが自分と交わした約束であって、その「約束を守る」とかたく決めているからこそ、数字を守り続けられているのである。

運よく記録更新できているのではない。
「記録を更新する」と決めているから更新できているのだ。

寺田さんが熱い人に見えるのは、その約束を守ることへの、異常とも言えるほどの本気度と緊迫感があるからなのだ。
だからこそ、寺田さんに周りの人が動かされるのだろう。

「僕には、編集理念があります」

講座の終わり、寺田さんはこう言った。
編集者として22年間、掲げ続けてきた理念とは。

「技術と精神がドライブがかった本を」
「孫の世代まで読み継がれる本を」
「光のあたらないところに、光があたる本を」

それを聞いたときの感動を、しびれを、どう表現したらいいか、私にはわからない。
「かっこいい大人」というだけでは足りないのだ。
「かっこいい編集者」というだけでは足りないのだ。

編集とは、ということ以上に、仕事とは、プロとは何か。「自分」という人間として勝負するとはどういうことか。

そんなことを考えさせられた2時間だった。

寺田さんは今も、昨年10月に発売された『社員15倍!見学者300倍!踊る町工場』で処女作21作連続重版に挑戦中だという。

寺田さんの熱がこめられたこの本を、ぜひあなたにも手に取ってもらいたい。

[第7回]2020年3月4日(水)18:30〜21:00杉浦博道(SBクリエイティブ )

【ゲストプロフィール】
杉浦博道
SBクリエイティブ 出版事業本部 学芸書籍編集部

神奈川県出身。東京理科大学卒業。偏差値40の現代文を敵視し、物理は偏差値70のド理系のせいか、活字が大嫌い。天文学者を目指すも、なぜか本の編集者に…。ゲーム誌、モノ雑誌、ライフスタイル誌など雑誌編集を経て、現在はエロと小説以外はほぼ全てを手掛ける書籍編集者。ビジネス書、生活実用書、新書、漫画、タレント本を主に担当する。

8年間で10万部突破が9点(30万部が1点、15万部以上が5点)なので、平均すれば毎年10万部超えを出した計算となる。約10点手掛けた語学書は、増刷率100%。アマゾン総合1位・楽天ブックス総合1位の2冠も達成。専門学校、通信社、出版塾等で、本の編集&販促のセミナー講師経験は多数で、リピート率も高水準をキープ。大学で書籍編集を事例にマーケティングの授業、学童で小学校低学年向けの講座など、ユニークな形式にも対応。基本、何でも受けます! ラジオやテレビなど、メディア出演も興味ありますので。新聞、雑誌は出演経験アリ。

代表作は、『ガボール・アイ』『瞬読』『老人の取扱説明書』『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』『日本人のちょっとヘンな英語』『世界一簡単な髪が増える方法』『『ローマの休日』を観るだけで英語の基本が身につくDVDブック』『最速で身につく世界史』『ポケット版「のび太」という生きかた』など。100万部突破の『完全自殺マニュアル』のような、世間にインパクトを与える本を作りたく熱望している。

【体験レポート】

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あの編集者、「最強のオタクだ……」

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講座が終わったあと、私は頭のなかでそんなことを呟いていた。
いやー、痺れた。
かっこいい。
マジでかっこいい。
かっこよすぎる!

こんな人に、私もなりたいと心から思った。

ベストセラー研究サロン第7回目は、3月4日の夜に開催された。
ゲストは、SBクリエイティブ所属の編集者・杉浦博道さん。

受験生時代は、物理の偏差値70という超ド級の、バリッバリの理系だったという。
天文学者を目指していたにも関わらず、紆余曲折あり編集の道に。
ゲーム雑誌、パズル雑誌などの雑誌編集を経て、現在はエロと小説以外はほぼ全てを手掛ける書籍編集者だ。

トークがスタートしてすぐは、「(コロナウィルス騒動でセミナーや集会が次々と中止になっている)こんな大変なときに、僕のために来てくださってありがとうございます、みなさんはほんとに神様です……」と背中を丸めてつぶやいていたから、おとなしい人なのかと思いきや、トークが進むにつれて出るわ出るわ、名言のオンパレードであった。

それもそのはず、杉浦さんは8年間で10万部突破が9点(30万部が1点、15万部以上が5点)。
『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』『老人の取扱説明書』『瞬読』『ガボール・アイ』など、ヒットを連発している書籍編集者だ。

さて、そんな杉浦さんは、ひとことでいうと、どんな人物か。

「最強のオタク」

これ以外に、杉浦さんを表現するにふさわしい言葉を、私は思いつけない。

とにかく、気になったことは隅から隅までとことん調べ尽くさないと気が済まない人なのだ。

たとえば、杉浦さんはこんなことを言っていた。

「学生時代は鉄道が好きで、『青春18きっぷ』を使って全国の路線を乗り尽くしました。なんかもう全部乗らなきゃって変な使命感に駆られちゃって……。僕、ドラクエとかも全部のキャラを99までレベル上げして、全部のアイテム集めないと気が済まないんですよ」

会場ではドッと笑いが起きた。私も笑いを抑えきれなかった。

杉浦さんは、逐一そんな人だった。
一度手を出したら、重箱の隅をつつくように細かいところまで調べ尽くさないと気持ちが落ち着かない。
「研究者気質」と呼ぶべきか「凝り性」と呼ぶべきか。
いや、やっぱり私はどうしても、彼を表す最適な言葉は「最強のオタク」しかないと思った。

どんなことに関してでも、オタクになれる人。

まさにそれが、彼の強みなんだろうと思った。

書籍の編集に関してだって、何度もこんな言葉を使うのである。

「いや、別に興味なかったんですけど」
「全然好きじゃないし」

きっと会場にいたほとんどの人は、「ツンデレか!」と思わず心の中でツッコミを入れてしまったに違いない。少なくとも私はそうだった。

ビジネス、健康、介護、コミックエッセイ、語学、歴史、占い、美容など、ありとあらゆるジャンルを手がける杉浦さんだが、どの本を編集したときのことを語っても、「全然興味なかった」と口にするのである。

なら、全然興味ないものに対して、なぜヒットを出せるのかと言えばやはり、彼が「どんなことに対してでも、オタクになれる人」だからだと私は思うのだ。

「興味がない」から。
「好きじゃない」から。
自分好みの本だけをつくりたいから。

言い訳ならいくらでもできる。
でも杉浦さんは、よく知らないと思っていたジャンルに関してでも、徹底的に調べつくして、情報を整え、読者に届ける技術を持っている。

私は今まで、どうせなら自分が熱狂的に好きなジャンルのものを手がけたいと思っていた。
コンテンツ制作においては、熱狂的に伝えたいという思いが必要で、それが欠如していてはいい本はつくれないだろう。
そんな固定観念が無意識下にあったのだと思う。

けれど、杉浦さんのお話を聞いていて思ったのは。

熱狂的になれないのなら、熱狂的になれる方法を探せばいいんだ、ということだった。

何にでも興味を持てる人なんてそうそういない。
「こんなの誰が興味を持つんだ?」と疑問に思うものだってある。
それでも、求めている誰かがこの世にいるのなら、それは生み出される価値がある──。
そう信じる強さを教えてもらえたような気がした。

「いい本かどうか、というのは読者が決めることだと思うんです。編集者が頑張ったかどうかなんて、関係ないんですよ」

会の終わり、杉浦さんはこんなことを言っていた。

「今、こういうものが売れてるからやろう、じゃなくて。この世にない本だからこそ、やる価値があると思うんです」

ああ、もしかしたら。
「好きな本をつくりたい」という私の思いは、ただのひとりよがりだったのかもしれない。
好きなジャンルとか、興味があるジャンルとか、この知識なら結構あるからまあまあいい線いけるんじゃないか、とか。

そんなの、ただボールを置きに行っているだけだ。
「この辺なら」と、あまり苦労せずにそこそこの結果を得たいから、自分に行けそうな及第点のラインを探してしまっている。

でも、そうじゃない。
「この辺なら」とラインを決めるのは、編集者じゃない。
著者じゃない。
読者なのだ。
お客さんが決めることなのだ。

自分以外の誰かが求める、この世にまだ生まれていない本が、切り口が、企画が何かあるはずだ──。

そう、まるで、本当にあるかどうかわからないゲームの隠しコマンドを探し続ける少年のように。

この世にない価値を追求し続ける熱意を持った編集者。

それが、「最強にかっこいいオタク」──杉浦博道さんという人だった。

記事担当:ブックオリティ・スタッフK

[第8回]2020年4月6日(月)18:30〜21:00高橋朋宏 (ブックオリティ)

※開催レポート準備中
※コロナウイルスの影響で、学長自らが語り手となる特別版での開催となりました。
 
 

主催情報


高橋朋宏(タカトモ)
ブックオリティ出版ゼミ学長
元サンマーク出版常務取締役編集長
2005年、『病気にならない生き方』(新谷弘実)が国内140万部突破、自身初のミリオンセラーに。
2011年、『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵)が国内159万部の大ヒットとなり、自身2冊目のミリオンセラーに。同書は「日本発の世界的ヒット」となり、米国では300万部を超える。2015年、日本と米国でミリオンセラーという、日本の出版史上、初めての快挙を成し遂げた編集者となる。ミリオンセラーと言われる本のなかには実は100万部刷っただけで100万部売れていない本も少なくないなか、実売で2冊のミリオンセラーという幸運に恵まれる。

他にも多数のベストセラー本を世に送り出してきた、自称「本づくりのヘンタイ」。無名の「一流のヘンタイ」を発掘してベストセラー著者に育て上げることを得意としてきた。

22年間、在籍したサンマーク出版で仲間とともに「ヒット連発の編集部」をつくりあげる。

54歳にして心機一転、これまでやったことがないことにチャレンジしてみたくなり、2018年6月、サンマーク出版常務取締役編集長の職を辞し、株式会社ブックオリティを創業。「世界を変える著者になるブックオリティ出版ゼミ」を主宰する。

安易な本づくりが大嫌い。クオリティファーストを信条とする。